はじめまして、サトコデラックスです。
昨今話題のRPAについての質問です。
普段は金融機関等へRPAの導入をコンサルティングする仕事をしています。
その中で最近書籍やメディアで目にする、
など、注目を浴びるためのタイトルとはいえ一部行き過ぎた表現とも取れる内容に向かって世の中が進むのか疑問を持ち始めています。
特に、最後の 「ExcelマクロはRPAによって置き換わる」 には強い疑問を感じております。
というのも、事業会社へのコンサルを通して気づくことは、やはりRPA導入のメリットは低コストかつIT知識がない人でも比較的容易にでできることであり、
基幹システムの機能を補うように多用されている無数のエクセルやマクロをすべて紐解いてRPAを導入するとは考えづらいからです。
私が担当している業界が金融機関のため少し偏った見方かもしれませんが、皆さんがどう感じていらっしゃるのか教えてください。
よろしくお願いします。
サトコデラックス
2019.01.17 00:19:29
(2019.01.17 01:21:43 更新)
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RPAとは要するに業務自動化を目指す計画や思想のことであり、ExcelマクロはRPAを達成するための数ある実装手段の1つであります。
したがって、
前後の文脈が無い限り、「ExcelマクロはRPAによって置き換わる」という言葉だけでは意味が不明瞭です。
「サンドイッチは日本食によって置き換わる」は変な文章ですよね。
「サンドイッチはおにぎりによって淘汰される」なら文章として自然です。
もっとも、
「ExcelマクロはRPAの主力的な手段にはならない」という仮説は成り立ちます。
しかし、業務でExcelを使う現場に関しては、Excelマクロが多くの場合最も手軽な自動化手段です。
VBAでRPAの実現も無理ではありません。例えば、タスクスケジューラでExcelを起動してマクロで処理すれば、RPAは実現できます。
ただし、世の中に存在するExcelマクロは、 他のアプリケーション(データベースやWeb)との連携を考えて開発されていないものが多く 、お荷物になっているケースもあるので、コンサルティング会社側はクライアント企業にこの機にそういったツールやシステムを一掃できるというメッセージを含ませたいという事情から、
「ExcelマクロはRPAによって置き換わる」
というセールストークが作られたのではないかと推察することもできます。
以上、VBAで業務アプリケーションを開発している現役プログラマーの感想です。
ジュリー
2019.02.11 13:27:45
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多くの人はRPAがExcelマクロの出番を奪うと考えているようですが、それは違うとおもいます。ExcelマクロはRPAの手段の一つとして出番は増えるはずです。ExcelマクロはWindowsAPIを利用すればマウスやキーボード操作もできるし、Webスクレイピングだってできてしまいます。RPAがフレームワークやAPIであるという見方をするのであれば、Excelマクロ用のRPAが生まれてきたりしそうですね。Excelマクロは将来的にC#やpythonで書けるように置き換わっていきそうですので、それ用のものが出てくることも考えられそうです。
ShortArrow
2019.01.20 02:03:31
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こんにちは。佐藤嘉浩です。
ExcelマクロとRPAは全く違うものというか、役割が違っているような気がします。
この考えは、ExcelマクロもRPAもどちらも自動化なので、一緒になって性能のよいRPAの方が勝つだろうという考えなのかなと推察します。
Excelマクロ(VBAで作ったものを含む)は、ワンクリックとか何かの操作によって一連の自動処理が行われるようにしたもの。
RPAは、そのワンクリックを人間の代わりにしてくれるものだと考えます。
つまり、人間が行わなければならないワンクリックする作業も含め、定期的に起動する、またはファイルが更新されたことをトリガーに起動するといった仕組みをExcelマクロに埋め込めれば逆にRPAは不要になるもの、そういう性質だと考えています。
佐藤嘉浩(Excelの魔法使い・スピラー)
2019.02.11 11:57:24
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